Iphoneで月を綺麗に撮る設定術!白飛びを防ぎクレーターを残す技
Iphoneで月を綺麗に撮る設定術!白飛びを防ぎクレーターを残す技の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
iPhoneを月にかざした際、肉眼では見えている模様が写真では完全に消失してしまう現象には、明確な光学・電子制御上の理由が存在します。カメラの測光システムは、画面全体の平均的な明るさを算出して適切な露出(明るさ)を決定します。しかし、夜空を撮影する場合、画面の90%以上は漆黒の闇です。iPhoneのセンサーは「全体が暗すぎる」と判断し、画面全体を明るく補正しようとシャッタースピードを遅くし、ISO感度を跳ね上げます。
ここで見落とされがちなのが、宇宙空間における月の物理的な明るさです。月は自ら発光していませんが、太陽光を直接浴びて反射している「太陽に照らされた岩石」そのものです。写真工学には「サニー16ルール」の派生である「ルナー11ルール(Looney 11 rule)」という基準があり、月面の適正露出は昼間の日陰や夕暮れ時の地表とほぼ同等の露出レベル(絞りF11のときシャッタースピード=1/ISO値)を必要とします。
つまり、昼間レベルの強烈な光を放つ月面に対し、iPhoneが「暗所用の超高感度露出」を適用してしまうため、受光素子が飽和して白飛び(露出オーバー)が不可避的に発生します。iPhoneの月撮影における白飛び防止の第一歩は、カメラ任せの自動露出を遮断し、マニュアルに近い形で光量を絞り込む制御にあります。