なぜ今世界が熱狂?消えたはずの「族車」が海外で大バズりする衝撃の真相
なぜ今世界が熱狂?消えたはずの「族車」が海外で大バズりする衝撃の真相について徹底解説いたします。詳細な分析をお届けします。
族車カルチャーを語る上で欠かせないのが、職人芸とも言える特異なカスタムギミックと、後世に名を残す名車たちの存在です。四輪において不動の地位を築いたのが、トヨタの「GX71マークII / クレスタ / チェイサー」の3兄弟、そして初代「ソアラ(GZ10/MZ11)」、日産の「ハコスカ」「ケンメリ」「ジャパン」といった歴代スカイラインです。これらの直線基調のボディラインは、大胆な切断や延長加工を施す格好のキャンバスとなりました。
外観を決定づける代表的な記号が、竹槍出っ歯カスタムです。バンパーの先端を前方に数十センチ以上突き出させた「出っ歯(ロングチンスポイラー)」と、排気管を屋根を越える高さまで上向きに延長した「竹槍マフラー」のコンビネーションは、物理的な機能性を完全に放棄した誇張の美学でした。オイルクーラーの配管をあえてフロントグリルから外に出して這わせる「街道レーサースタイル」も、当時のレーシングカーへのオマージュから生まれたものです。
一方、二輪の世界ではホンダ「CBX400F」を筆頭に、スズキ「GS400」、ホンダ「ホークII(通称バブ)」、ヤマハ「XJ400」などが族車人気ベース車種として君臨しました。そして、二輪カルチャーの極点として発展したのがコール職人の技術です。
コールとは、単にアクセルをあおって爆音を立てる行為ではありません。右手によるミリ単位のアクセルワークと、左手による絶妙なクラッチの断続、さらに右足のシフトチェンジを複雑に連動させ、単車の排気音で独特のリズムやメロディを奏でる技術体系を指します。2ストロークと4ストロークのエンジン特性を見極め、吸排気の抜け具合に合わせてリズムを刻むその手腕は、クローズドサーキットで開催されるイベント「Q-1」などの舞台で競い合われるほど、ある種のマニアックな技能として認知されるに至りました。