女性の内臓の位置はどう違う?下腹部や脇腹の痛みの正体と受診基準
女性の内臓の位置はどう違う?下腹部や脇腹の痛みの正体と受診基準に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
女性が感じる腹部の違和感は、痛む場所によってある程度原因を絞り込むことが可能です。上腹部、左右の脇腹、そして下腹部に分けて、潜むリスクを整理します。
まず警戒すべきは、右下腹部の痛みと盲腸の真相です。「右下腹部が痛む=盲腸(虫垂炎)」と考えがちですが、女性の場合はそれと同等、あるいはそれ以上に危険なのが右卵巣茎捻転です。嚢腫などで腫れて重くなった卵巣が、靭帯ごとくるりとねじれて血流が途絶える疾患で、突然の激烈な痛みに見舞われます。発生部位が虫垂と極めて近いため、問診や触診だけでは内科医でも誤認しやすく、超音波検査による血流確認が不可欠となります。
一方、左脇腹の違和感の原因として最も頻度が高いのは、下行結腸からS状結腸にかけての便やガスの停滞です。女性は腹筋力が比較的弱く、黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用で腸の蠕動運動が低下しやすいため、大腸のカーブ部分である左脇腹に圧迫感が生じます。ただし、冷や汗が出るほどの差し込む痛みや背中へ抜ける痛みがある場合は、左の腎結石や尿管結石を疑う必要があります。
そして多くの女性を悩ませるのが、日常的に下腹部が痛む理由です。骨盤の底に位置する子宮内膜症は、本来子宮の内側にしか存在しない組織が卵巣や腹膜、直腸表面に飛び火して増殖する疾患です。生理のたびに骨盤内で微小な出血を繰り返し、周囲の臓器を癒着させるため、「排便時に肛門の奥が突き上げるように痛む」「性交時に下腹部が痛む」といった特有の症状を引き起こします。