おかあさんといっしょ名曲「にじのむこうに」誕生秘話と歴代歌唱の軌跡
おかあさんといっしょ名曲「にじのむこうに」誕生秘話と歴代歌唱の軌跡の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
「にじのむこうに」が生み出されたのは1996年4月のことでした。作詞・作曲を担当したのは、1985年から1993年まで第7代目うたのお兄さんを務め、番組卒業後も数々の神曲を世に送り出してきた坂田おさむ氏です。
当時、番組の「今月の歌」として書き下ろされた本曲について、坂田氏は後にメディアのインタビューや自身のステージでその着想の原点を語っています。雨が降り続き、外に出られない鬱屈とした時間の後にふと窓の外を見ると、雨雲が切れ、眩しい太陽とともに鮮やかな虹が架かっている――そんな日常の劇的な色彩の変化に心を動かされたことが創作の契機となりました。
特筆すべきは、歌詞の冒頭「雨があがったよ お日様がでてきたよ」という極めて平易な言葉選びです。難しい比喩や装飾を一切削ぎ落とし、幼児の視線で世界を捉えながらも、「青い空の向こうには何があるのだろう」「誰かが待っているかもしれない」という純粋な冒険心と希望が凝縮されています。坂田氏は「子どもたちに明るい明日を信じてほしい」という祈りにも似た想いを、弾むようなエイトビートのメロディに託しました。