狭心症とは?心筋梗塞との決定的な違いと見逃せない前兆症状を徹底解剖
狭心症とは?心筋梗塞との決定的な違いと見逃せない前兆症状を徹底解剖に関するポイントを徹底的にまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
一口に狭心症といっても、その発生メカニズムと症状が出るシチュエーションによって、主に2つのタイプに大別されます。自身や家族の症状がどちらに該当するのかを見極めることが、適切な診断への第一歩です。
第1のタイプは、動脈硬化が主因となる労作性狭心症です。加齢、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などの影響で冠動脈の内壁にコレステロールの塊(プラーク)が沈着し、血管の通り道が物理的に狭くなります。安静にしている時は必要な酸素量が少ないため無症状ですが、階段を急いで駆け上がる、重い荷物を運ぶ、寒い屋外へ出るといった行動によって心筋の酸素消費量が増大した瞬間に、供給が追いつかなくなって胸が締め付けられます。立ち止まって1〜5分ほど安静に休むと、すっと痛みが引いていくのが典型的なパターンです。
第2のタイプは、日本人に極めて多いとされる冠攣縮性狭心症(異型狭心症)です。こちらは動脈硬化による高度な物理的閉塞がない場合でも、冠動脈自体が突如として筋肉の痙攣(スパズム)を起こし、血管がキュッと収縮して血流を遮断してしまいます。最大の特徴は、運動時ではなく「夜間から早朝の就寝中やリラックスしている安静時」に発作が起きる点です。飲酒した深夜や、早朝の寒気、精神的ストレスが引き金になりやすく、40〜60代の男性喫煙者に好発することが臨床データから明らかになっています。
さらに警戒すべきは、これらが急激に悪化する「不安定狭心症」です。発作の頻度が週1回から毎日へと急増したり、安静時にも強い痛みが走るようになったりする状態は、プラークが破綻して血栓が急成長している危険な兆候です。日本循環器学会の治療指針でも、不安定狭心症は急性心筋梗塞と並ぶ「急性冠症候群(ACS)」として位置づけられ、即日入院による緊急カテーテル処置の対象となります。以下の狭心症前兆チェックリストで、自身の状態を客観的に確認してください。