Tm Network名前の由来の真相|多摩かタイムマシンか結成秘話

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結論から明かせば、TM NETWORKの「TM」における直接的な原点は東京都多摩地域(Tama)です。リーダーの小室哲哉は東京都府中市出身、ボーカルの宇都宮隆とギター&ピアノの木根尚登は東京都立川市出身であり、3人はまさに多摩エリアで音楽的な腕を磨き合い、出会いを果たしました。

しかし、なぜ一般的には「タイムマシン(Time Machine)」という言葉が広く知られているのでしょうか。ここには、1980年代初頭の日本の音楽ビジネスが求めた高度なセルフプロデュース戦略が存在します。

1983年の結成当時、彼らが冗談交じりに掲げていた最初の看板は「多摩ネットワーク」でした。多摩地区の実力派アマチュアミュージシャンが集まるハブ、あるいはコミュニティという意味合いを込めたローカルな命名だったのです。ところが、翌1984年4月21日にエピック・ソニー(現・エピックレコードジャパン)からシングル『金曜日のライオン (Take it to the lucky)』でメジャーデビューを果たす際、ひとつの課題が浮上します。

当時、小室哲哉が目指していたのは、最新のシンセサイザーやシーケンサーを駆使した、極めて洗練されたヨーロッパ志向のエレクトロ・ポップでした。そこに「多摩」というあまりに土着的な響きを持ち込むと、最先端の音楽性とイメージの乖離が起きてしまうと判断されたのです。レコード会社関係者やスタッフとのブランディング会議を経て採用されたのが、「Time Machine Network(タイムマシン・ネットワーク)」という壮大なSF的レトロフューチャーの設定でした。

「自分たちは未来から音楽を届けるためにやってきた」というストーリーを帯びたタイムマシン説は、アニメやSFカルチャーが急速に発展していた1980年代半ばの空気感と見事に合致し、少年少女のロマンを掻き立てました。つまり、ルーツとしての「多摩」を本質に持ちながら、パブリックイメージとして「タイムマシン」という魅力的なフィクションを重ね合わせた構造こそが、この論争の真相なのです。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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