「三年目の浮気」なぜ3年で破綻?昭和名曲の深層と男女心理を徹底解剖
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男女デュエットの歴史において、1982年(昭和57年)8月21日に発売されたヒロシ&キーボーのデビューシングル「三年目の浮気」はまさにエポックメイキングな一作でした。発売以降、オリコンチャートで3週連続1位を獲得し、累計売上は100万枚(ミリオンセラー)を突破。第16回日本有線大賞最優秀新人賞を受賞するなど、日本中に社会現象を巻き起こしました。
作詞・作曲を手掛けたのは名匠・佐々木勉氏。「三年目の浮気ぐらい 大目に見ろよ」と開き直る男(黒沢博)に対し、「ひらき直るその顔が がまんならないの」と即座に切り返す女(山田喜代子/キーボー)の応酬は、それまでの叙情的な演歌デュエットとは一線を画す革新的なスタイルでした。
三年目の浮気の歌詞が持つ最大の妙味は、浮気をされた側の女性が単なる被害者として泣き寝入りするのではなく、毅然とした態度で男の狡さを突く点にあります。「両手をついてあやまったって ゆるしてあげない」と突き放しながらも、どこか相手への情を断ち切れない男女の駆け引きは、当時の大衆が抱いていた「夫婦やカップルのリアルな空気感」を完璧に捉えていました。この絶妙なパワーバランスこそが、半世紀近く愛され続ける理由です。