犬の年齢を人間に換算すると何歳?「7倍説」の真相と最新計算式
犬の年齢を人間に換算すると何歳?「7倍説」の真相と最新計算式に関する気になる情報を徹底的にまとめました。今すぐチェックことができます。
UCSDの対数計算式は犬全体の分子生物学的な加齢モデルとして極めて優れていますが、現場の獣医師たちが指摘するように、ひとつの限界があります。それは「犬種による体格差(体重差)」が考慮されていない点です。犬は同じ種でありながら、チワワのような超小型犬(2kg前後)からグレート・デーンのような超大型犬(60kg以上)まで、体重に数十倍の開きが存在する地球上で唯一の哺乳類です。
獣医学の臨床現場では、成犬に達するまでの成長速度と、成犬以降の加齢速度を体格別に細分化した換算表が広く用いられています。日本国内における一般的な分類に基づき、小型犬、中型犬、大型犬の年齢推移をまとめました。
表を見れば一目瞭然ですが、成長初期(1歳前後)においては大型犬の方が骨格の完成に時間を要するため人間換算では幼く見えます。しかし、成犬となった2歳以降、大型犬は毎年およそ7歳相当の猛烈なスピードで歳を重ねていきます。一方で小型犬は、2歳以降はおよそ1年で4歳相当のペースで進みます。
一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」の推移データを見ても、全体の平均寿命が約14.8歳前後を推移するなか、超小型・小型犬は約15歳を超える一方、中型犬の平均寿命は約13.5歳前後、大型犬は約10〜12歳前後にとどまります。この差を生み出す生物学的要因として、独ゲッティンゲン大学の研究チームは「大型犬は短期間で巨大化するために細胞分裂の頻度が極めて高く、フリーラジカル(活性酸素)によるDNA損傷リスクやテロメアの短縮が早期に進行すること」、さらには成長ホルモン(IGF-1:インスリン様成長因子1)の濃度が大型犬で突出して高いことが癌や早期加齢に直結していると報告しています。