西田敏行「薬」の真相と激痩せの裏側|闘病とデマ書類送検の全記録

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そもそも、なぜこれほど荒唐無稽なデマが信憑性を持ってネット空間を駆け巡ってしまったのでしょうか。その最大の引き金となったのが、2016年に西田敏行さんを襲った「急激な激痩せ」と歩行困難という視覚的変化でした。

当時の医療関係資料および本人の告白手記を照合すると、西田さんはまさに命を削るような連続的病魔と闘っていました。発端は2016年2月12日未明、自宅ベッドから誤って転落したことによる首の負傷です。病院での精密検査の結果、診断された病名は「頸椎不全脱臼(けいついふぜんだっきゅう)」。手足の麻痺を伴う重傷であり、神経を圧迫する頸椎を固定するための大手術(約5時間に及ぶ難手術)を受けることになりました。

過酷な試練はそれだけに留まりませんでした。頸椎の手術を終え、過酷なリハビリに励んでいた同年4月中旬、今度は激しい腹痛と40度近い高熱に見舞われます。再検査の結果、急性胆のう炎を発症していることが判明。即座に再入院を余儀なくされ、2016年5月12日に胆のうの全摘出手術が執刀されました。

首の自由を奪われ、内臓疾患の手術が重なった結果、西田さんの体重はわずか数カ月の間に12キロ以上も激減しました。退院直後に車椅子姿で公の場(レギュラー番組『探偵!ナイトスクープ』の収録現場や映画の舞台挨拶)に復帰した際、かつての恰幅の良い体型から一変し、頬がこけ、杖なしでは歩行も覚束ない様子を見せたのです。悪質なアフィリエイトサイトは、この痛々しいまでの闘病の痕跡を邪推し、「激痩せ=薬物の禁断症状」という卑劣な文脈へとすり替えてPV(ページビュー)稼ぎの道具に利用しました。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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