世界最大の自走機械バケットホイールエクスカベーターの全貌と稼働実態
今注目を集めている 世界最大の自走機械バケットホイールエクスカベーターの全貌と稼働実態について、詳しいまとめを整理して公開しています。
バケットホイールエクスカベーターが他の掘削機と決定的に異なる点は、掘削と排土を同時に行う「連続採掘システム」にあります。一般的なショベルカーは「掘る→旋回する→ダンプに積む→戻る」という断続的なサイクルを繰り返しますが、本機は一切のタイムロスを生じさせません。
その心臓部となるのが、ブーム先端に備え付けられた直径20メートルを超える巨大なホイールです。ホイールの外周部には、1個あたり数立方メートルの容積を持つバケットが十数個等間隔で配置されています。ホイールが回転しながら地層を削り取ると、頂点に達したバケットから土砂が重力によって内部のシュート(滑り台)へと滑り落ちます。
受け止められた土砂は、機体内部を縦横に走る高速ベルトコンベアシステムへと連続的に送られます。機体中央部から後方の排出ブーム(ディスチャージブーム)を経由し、後続のスプレッダー(排土機)や長距離コンベアネットワークへと間断なく運ばれていく仕組みです。この流れるような一連の機構によって、1日で約24万トンという天文学的な量の褐炭や表土を削り取り、搬出することを可能にしています。