ナンプラーとは?原料の秘密・ニョクマムとの違いや劇的代用術を徹底解剖

ナンプラーとは?原料の秘密・ニョクマムとの違いや劇的代用術を徹底解剖とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

詳細を見る

タイ語で「ナム(Nam)」は水や液体、「プラー(Pla)」は魚を意味し、直訳するとまさに「魚の水」となります。タイ料理の定番調味料として知られるナンプラーの正体は、魚と塩だけで作られるカタクチイワシ発酵調味料、すなわち「魚醤(ぎょしょう)」の一種です。

日本の醤油が大豆や小麦などの植物性タンパク質を発酵させて作られるのに対し、ナンプラーは動物性タンパク質が主原料です。新鮮なカタクチイワシに大量の塩を加え、大きな樽の中で太陽の熱を浴びせながら12か月から18か月以上もの時間をかけてじっくりと発酵・熟成させます。この過程で魚の体内にある自己消化酵素がタンパク質を分解し、膨大な量の遊離アミノ酸(グルタミン酸など)へと変化します。これが、ナンプラーを一口なめただけで舌に押し寄せる濃厚な旨味の源泉です。

開封した瞬間に立ち上る強烈な匂いの理由は、発酵分解の副産物として生成される揮発性有機酸や微量のアミン類、硫黄化合物にあります。生の状態では魚特有のクセや発酵臭を強く感じますが、この香気成分こそが炒め物や煮込みで熱を加えた際に、香ばしいアロマへと昇華する重要な要素となっています。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest