歯が割れた時に絶対やってはいけない行動と歯を残す最終手段
歯が割れた時に絶対やってはいけない行動と歯を残す最終手段にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
「どんな状態でも自分の歯を残したい」と願うのは自然な心情ですが、無理な保存治療が逆に将来の口腔内環境を壊滅させるリスクも孕んでいます。客観的な臨床知見に基づき、保存治療を追求すべき人と、抜歯を受け入れて次のステップへ進むべき人の条件を整理しました。
【保存治療・接着再植に挑戦すべき人の条件】
- 破折直後(数日〜数週間以内)で、周囲の歯槽骨の破壊が限定的な人
- マイクロスコープや歯科用CTを完備した破折保存治療の実績豊富な専門医にアクセスできる人
- 自由診療の費用(10万〜25万円程度)や、将来的な再破折リスク(数年後の再治療可能性)を論理的に許容できる人
- 治療後にマウスピース(ナイトガード)を毎晩装着し、定期的なメインテナンスを継続できる自己管理能力の高い人
【無理に残さず抜歯(インプラントや入れ歯等)を選択すべき人の条件】
- 破折から長期間が経過し、歯根周囲の骨が根の先端まで広範囲に溶けてしまっている人(無理に残すと隣の健康な歯の骨まで巻き添えで溶かします)
- 重度の歯周病が併発しており、歯自体がグラグラと大きく揺れている人
- 極度の噛み締め癖や強大な咬合力があり、再接着しても短期間で再破折するリスクが極めて高い噛み合わせの人
- 何度も同じ部位の化膿や腫れを繰り返しており、全身疾患(糖尿病や心疾患等)への菌血症リスクを回避したい人