喉の痛みは病院の何科へ?内科と耳鼻科の選び方と危険サイン【最新】
喉の痛みは病院の何科へ?内科と耳鼻科の選び方と危険サイン【最新】の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
喉の痛みが進行し、通常の食事はおろか「唾液を飲み込むことすら激痛で耐えられず、ティッシュや容器に吐き出している」という状態に陥った場合、それは単なる咽頭炎の範疇を完全に超えています。耳鼻咽喉科領域における最大の救急疾患の一つが、「急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)」です。
喉頭蓋とは、気管と食道の交差点に位置し、飲み込みの瞬間に気管へフタをして誤嚥を防ぐ軟骨組織です。ここに細菌感染が生じて高度に腫れ上がると、フタが気道を塞ぐ形となり、数時間前まで元気に会話していた患者が急激な窒息に陥る危険性を孕んでいます。急性喉頭蓋炎の特徴は、扁桃腺を見るために口を大きく開けても喉の奥は正常に見えることが多く、診察室での見落としや自己判断の遅れが致命傷になりやすい点です。
以下の症状が一つでも見られた場合は、明日の朝を待つことなく、直ちに救急要請(119番)または夜間救急外来の受診を決断してください。
- 唾液嚥下不能:唾液を飲み込めず口から垂れ流してしまう、あるいは吐き出し続けている
- 呼吸時の異音(吸気性喘鳴):息を吸う時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音が喉から鳴る
- 起座呼吸(きざこきゅう):横になって寝ると息苦しく、前かがみで座っていなければ呼吸が苦しい
- 開口障害・含み声:指が縦に2本以上入らないほど口が開かない、熱いジャガイモを口に含んだような声(ホットポテトボイス)になる
扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)も同様に緊急処置を要します。扁桃炎の炎症が奥深くへ波及して膿が溜まった状態であり、激しい片側性の喉の痛みと口の開けにくさを伴います。放置すれば縦隔と呼ばれる心臓周囲の胸部深部にまで感染が広がり、致死的な縦隔炎へ発展するリスクがあるため、一刻を争う局所排膿と点滴治療が不可欠です。