増産バブル崩壊から撤退続出へ!国内マスク生産の現在地と生き残り戦略

増産バブル崩壊から撤退続出へ!国内マスク生産の現在地と生き残り戦略を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。

一般的なサージカルマスクや家庭用不織布マスクは、外側・中間層・内側の3層構造で構成されています。この性能の中核を担っているのが、中間層に配置される「メルトブロー不織布」と呼ばれる特殊フィルターです。

原料となるのは、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂です。高温で溶融させた樹脂を微細なノズルから高圧の熱風とともに吹き出し、極細の繊維をランダムに積層させてシート状に成形します。この繊維径はわずか数マイクロメートル以下であり、さらに静電気(エレクトレット加工)を帯電させることで、微粒子やウイルス飛沫を物理的・電気的に強力に捕集します。

製造工程では、外層の「スパンボンド不織布」、中間層の「メルトブロー不織布」、肌触りの良い内層不織布の3枚を重ね合わせ、超音波溶着によってプリーツ形状を形成。ノーズフィッターを挿入し、耳ゴムを超音波接合した上で、自動検品装置を通って個包装へと流れていきます。

国内生産の強みは、このメルトブロー不織布の品質均一性と静電保持能力にあります。安価な海外製品の中には、静電加工が数か月で減衰し捕集効率が落ちる粗悪品も見受けられますが、国内の厳格な工場では温湿度管理された環境下で製造され、長期間安定した性能を保持できるのが特徴です。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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