人間万事塞翁が馬の意味とは?読み方の落とし穴や座右の銘に選ばれる理由
人間万事塞翁が馬の意味とは?読み方の落とし穴や座右の銘に選ばれる理由についての真相をご紹介します。
この故事成語を口にするとき、最も多くの人が疑問を抱くのが「人間」の読み方です。結論から言うと、本来の正しい読み方は「じんかん ばんじ さいおうがうま」です。
現代の日本語では「人間=ひと(Human)」を意味しますが、古典漢語における「人間(じんかん)」は「人の世」「世間」「社会」を指します。つまり、「人間の世界で起きるすべての出来事(万事)」という意味になります。
それぞれの漢字を分解すると、その構造がより明確になります。
- 人間(じんかん):人の住む世の中、社会。
- 万事(ばんじ):世の中に存在するすべての物事・出来事。
- 塞翁(さいおう):「塞(とりで・国境の城塞)」に住んでいた「翁(老人)」。
- が馬(がうま):老人が飼っていた「馬」のエピソード。
なお、現代の主要な国語辞典(広辞苑や大辞林など)では、慣用表現として「にんげんばんじ…」という読みも併記されるようになっています。しかし、古典の教養や本来の語源を重んじるビジネスの場や公の場では、「じんかん」と発音するほうが圧倒的に正確であり、知的な印象を与えます。