ベランダ排水溝カバーの罠と正解|虫・隣人トラブル防ぐ最新Diyと選び方
ベランダ排水溝カバーの罠と正解|虫・隣人トラブル防ぐ最新Diyと選び方の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
集合住宅における側溝対策で、最も多くの居住者が無自覚に冒しているのが「管理規約上の法的リスク」です。マンションのベランダやバルコニーは、専有部分ではなく「専用使用権が認められた共用部分」に区分されます。国土交通省の標準管理規約にも明記されている通り、居住者は日常的な管理責任を負う一方で、躯体の改変や避難経路・排水機能の阻害を厳格に禁じられています。
特に問題となるのが、マンションベランダ排水溝トラブル隣人との摩擦です。多くのマンションでは、側溝が数戸にまたがって傾斜(勾配)がつけられており、2〜3部屋に1カ所しか排水口(縦樋への落とし口)がありません。つまり、上流側の住戸が流した雨水は、下流側の住戸のベランダを横切って流れていく構造になっています。
「見た目が悪いから」とベランダ側溝目隠しカバーすのこを隙間なく敷き詰めたり、自作ネットで水流を滞留させたりした場合、豪雨時に上流側の隣家ベランダに水が逆流・浸水する事態が発生します。筆者が取材した首都圏のマンション管理会社担当者は、次のように現場の実態を明かします。
「近年増加する線状降水帯による局地的大雨では、わずか10分の降雨で側溝の水深が数センチ跳ね上がります。下流の住人が良かれと思って設置した自作カバーが落ち葉をトラップし、堰き止めてしまった結果、上流住戸のサッシを越えてリビングが浸水。床の張り替え費用など100万円を超える損害賠償請求に発展したケースも現実に起きています」
したがって、賃貸ベランダ排水溝カバー規約注意点としては、以下の3原則を厳守しなければなりません。
- 非常時に蹴破って隣へ逃げる「隔て板(パーテーション)」の下を塞がないこと
- 大雨時でも水流を減速・停滞させない十分な開口率(通水性)を保つこと
- 管理会社の定期点検や大規模修繕時に、工具なしで即座に撤去・清掃できること