エアコン内部クリーンが逆効果?臭い・暑い原因と正しい使い方

エアコン内部クリーンが逆効果?臭い・暑い原因と正しい使い方とは一体何なのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

エアコンの運転を停止したはずなのに、ルーバーが開きっぱなしになり、もわっとした熱気や湿気が室内に充満する現象には明確な技術的理由がある。冷房や除湿運転を行っている最中、エアコンの室内機内部にある「熱交換器(アルミフィン)」は氷水を入れたグラスのように激しく結露し、大量の水分を抱え込んでいる。内部クリーンとは、この濡れた室内機を送風や微弱な暖房運転によって強制的にカラカラに乾燥させる機能だ。

エアコンの内部クリーンで部屋が暑い理由は、まさにこの暖房熱と内部から追い出された湿気を含んだ温風が室内に排出されるためである。室温が一時的に1〜2℃上昇し、湿度も一気に上がるため、体感温度として非常に不快な蒸し暑さを覚えることになる。

さらに多くのユーザーを悩ませるのがエアコンの内部クリーン時の臭いの原因だ。熱交換器やドレンパン(水受け皿)に蓄積していたホコリ、油分、皮脂汚れ、そして潜んでいた雑菌やカビの初期コロニーが、温風によって温められ、水分とともに一気に揮発して室内に吹き出してくる。特にシーズン初めや、長期間内部クリーンを使わずに放置していたエアコンほど、蓄積された汚れが熱熱乾燥によって強烈な酸っぱいニオイや生乾き臭となって立ち込める結果となる。

なお、内部クリーンにおける送風と暖房の違いとして、低価格帯モデルではファンを回すだけの「送風乾燥(約80〜120分)」が主流だが、中上位モデルではヒーターやコンプレッサーを微弱稼働させて内部を40〜50℃程度まで加熱する「加熱暖房乾燥(約60〜90分)」が採用されている。後者のほうがカビ菌の不活化には圧倒的に効果的である反面、室温上昇とニオイの揮発がより強く感じられる傾向にある。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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