イソジンうがい薬はよくない?毎日使う逆効果の真相と正しい使い方
イソジンうがい薬はよくない?毎日使う逆効果の真相と正しい使い方の詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
「殺菌薬よりも水道水のほうが風邪予防に効果的である」という事実は、日本国内で実施された質の高い臨床研究によって科学的に裏付けられています。その代表例が、京都大学保健管理センター(現・健康科学センター)の川村孝教授らの研究チームが実施し、国際的医学誌『The American Journal of Preventive Medicine』に掲載された大規模無作為化比較試験(RCT)です。
この研究では、全国の健康なボランティア約380名を対象に「水でうがいをするグループ」「ポビドンヨードうがい薬でうがいをするグループ」「普段どおりうがいをしないグループ」の3群に分け、約2ヶ月間にわたる風邪の発症率を追跡調査しました。その結果は、当時の常識を覆すものでした。
データが示すとおり、イソジンうがい薬と水うがいの比較においては、水道水による単純な物理的洗浄のほうが予防効果において圧倒的な成績を収めました。水道水に含まれる微量の塩素が適度な衛生環境を保ちつつ、喉の線毛運動(異物を体外へ排出しようとする微細な毛の動き)を阻害しないのに対し、ポビドンヨードは線毛運動を麻痺させ、粘膜を荒らしてしまうことがイソジンが風邪予防に効果なしとされる理由の核心です。