マットレスのカビ取りで塩素系漂白剤はNg!黒カビ除去とプロの予防策
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「裏側で見えない場所だから」「シーツを被せてしまえば気にならない」と、カビの存在を認識しながら放置を決め込む人がいます。しかし、環境衛生学および呼吸器医学の見地から言えば、この放置行動は自ら毎晩アレルゲンの吸引吸入器の上で眠っているのと同義です。
日本国内の住宅環境における調査データによれば、寝室に繁殖する黒カビ(クラドスポリウム等)やススカビ(アルテルナリア)の胞子は、寝返りや起床時の動作によって空気中に数万個単位で飛散します。就寝中は呼吸が深く緩やかになるため、浮遊した微細な胞子が肺の奥深くまで侵入しやすくなります。
代表的な健康被害として挙げられるのが、慢性的な気管支喘息の悪化、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の再燃です。さらに免疫力が低下した高齢者や乳幼児の場合、アスペルギルス属のカビによる「肺アスペルギルス症」や、夏場に多発する「夏型過敏性肺炎(トリコスポロン菌)」といった重篤な呼吸器感染症を引き起こすリスクが臨床現場から報告されています。
心理面への影響も見逃せません。「不衛生な環境で寝ている」という無意識のストレスは睡眠の質を著しく低下させ、中途覚醒や起床時の疲労感につながります。睡眠衛生環境の悪化は、日中の生産性低下やメンタルヘルスの悪化という見えないコストを長期的に支払わせることになります。