ガセットプレートとは?鉄骨・トラス構造を支える役割と設計の要点

ガセットプレートとは?鉄骨・トラス構造を支える役割と設計の要点について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

鉄骨の設計現場で初学者が最も混同しやすいのが、ガセットプレートとスプライスプレート(Splice Plate)の違いです。どちらも鋼部材を留めるプレートですが、その構造的役割と配置される部位は根本から異なります。

スプライスプレートは日本語で「継手板(添え板)」と呼ばれ、長さ制限のある大梁同士、あるいは柱同士を長手方向に延長・連結するために用いられます。部材のフランジとウェブを両面から挟み込み、曲げモーメントとせん断力の双方を一体化して伝える「剛接合」を成立させる部材です。

これに対し、ガセットプレートは小梁と大梁のピン接合部、あるいはブレースやトラスの節点に用いられます。とりわけ小梁と大梁を取り付けるケースでは、小梁のフランジは固定せずウェブだけをガセットプレートに高力ボルト留めします。この納まりによって、小梁端部に曲げモーメントを伝達させず、垂直方向の荷重(せん断力)のみを大梁に逃がす「ピン接合」を成立させています。

比較項目ガセットプレート(GPL)スプライスプレート(SPL)構造設計上の識別ポイント主たる設置箇所大梁・小梁の交差部、トラス節点、ブレース端部柱や大梁の現場継手部(同一直線上)多方向からの部材集約か、同断面の直列接続か接合形式の性質主にピン接合(せん断力伝達、回転を許容)剛接合(曲げモーメントとせん断力の両方を負担)回転を拘束するか解放するかの違い取り付け方式大梁側は工場溶接、小梁・斜材側は現場高力ボルト留め母材の表裏両面から挟み込み、高力ボルト摩擦接合片面支持が基本か、内外2枚での挟持か板厚選定の基準取り付く部材のウェブ厚以上(9mm、12mmなど)母材フランジ・ウェブの断面積を割増して分担(6〜19mm等)局所応力に対する座屈・引張耐力で個別算定
井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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