沖縄名物「天使の羽」お菓子の正体は?噂の食感と取扱店を徹底調査

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「綿菓子のようで綿菓子ではない。ポップコーンのようでポップコーンでもない」――。食べた者が口を揃えて表現に困惑するこのお菓子の正式名称は、丸吉せんべい天使のはね(製造元:株式会社丸吉塩田商事、沖縄県うるま市)です。一般的なスナック菓子の概念を軽々と覆す柔らかな口当たりと、舌の上でじんわり広がる素朴な塩気が持ち味となっています。

この不思議な食感を持つ沖縄塩せんべい天使のはねは、最初から狙って開発された商品ではありませんでした。もともと沖縄の伝統菓子である「塩せんべい」は、小麦粉を主原料とした生地を高温の丸い圧力型でギュッと挟んで焼き上げます。そのプレス工程において、金型の外側へどうしてもぷくっと押し出されてしまう「余剰部分(ハミ出し)」が存在していました。

かつてはこの余剰部分は規格外のクズとして廃棄されたり、工場の近隣住民におやつとして無料で配られたりしていました。しかし、職人や近所の子どもたちの間で「本体のせんべいよりも柔らかく、口の中でフワフワ溶けて美味しい」と密かな評判を呼んでいたのです。そこで丸吉塩田商事の創業陣が、捨てるはずだった副産物に光を当て、独自の選別と味付けを施して1つの袋菓子として商品化したのが「天使のはね」の始まりでした。製造現場の知恵と食品ロス削減の精神が、今や沖縄を代表する大ヒット銘菓を生み出したのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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