コロナ後に爪の色が変わる?爪の異変「コロナネイル」と受診目安
コロナ後に爪の色が変わる?爪の異変「コロナネイル」と受診目安の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
医学的な観点から整理すると、これらの症状にはそれぞれ明確な病名とメカニズムが存在する。爪に横方向の溝や白い線ができる現象は「ボー線条」と呼ばれる。高熱や強い全身性ストレス、高炎症反応によって爪を作り出す「爪母(そうぼ)」の細胞分裂が一時的にストップし、成長が再開した際にその不連続面が溝となって残る現象だ。
一方で、根元が赤く染まる現象は「赤色半月徴候」と称される。これは爪床(爪の下の皮膚)に密生する毛細血管が、ウイルス感染に伴う内皮細胞の炎症や微小な血栓によって拡張・充血することで発生すると考えられている。皮膚科学における研究では、一般的な細菌感染症よりも回復期においてこの赤色半月が顕著に観察される傾向が示されており、感染症学の分野でもウイルス特有の血管障害性を示す重要な臨床所見として議論が続けられている。