百聞は一見に如かずの続きとは?漢書の由来とビジネスで勝つ実践知
百聞は一見に如かずの続きとは?漢書の由来とビジネスで勝つ実践知についての真相をご紹介します。
ここで、教養を深めるための故事成語の豆知識まとめを紹介します。『漢書』趙充国伝から生まれたこの成語には、歴史の裏舞台にまつわる興味深いエピソードが数多く残されています。
第一に、趙充国が金城への派遣を志願した際、皇帝側近の若手官僚たちの中には「70歳を過ぎた老いぼれに何ができるのか」と冷笑する者が少なくありませんでした。しかし趙充国は「兵事(軍事)の機微は老臣の経験に勝るものはない」と言い放ち、鎧を身につけて馬を巧みに操る健在ぶりを示したと伝えられます。現場を見に行く行動力は、年齢に関係なく研ぎ澄まされた実務精神の証左だったのです。
第二に、日本への伝来ルートです。奈良時代から平安時代にかけて、遣唐使や留学僧によって持ち込まれた中国の典籍の中に『漢書』が含まれており、貴族社会や武家社会の教養として広く読まれました。江戸時代後期の儒学者・頼山陽や幕末の志士たちも趙充国の逸話を好み、明治以降の近代軍隊や官僚組織においても「現地主義の金言」として教科書に掲載され、定着していきました。