卵は1日何個まで食べていい?「1日1個」の嘘と最新医学の真相を徹底解説

卵は1日何個まで食べていい?「1日1個」の嘘と最新医学の真相を徹底解説の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

長年信じ込まれてきた「1日1個ルール」の原点は、1913年にロシアの病理学者アニチコワが行ったウサギの実験にまで遡ります。草食動物であるウサギに卵を与えたところ動脈硬化を発症したという結果が、半世紀以上にわたって「卵=動脈硬化の原因」というイメージを決定づけてしまいました。

この認識に大きな転換点が訪れたのは2015年のことです。厚生労働省が定める『日本人の食事摂取基準』において、食事由来のコレステロールの上限目標量が撤廃されました。科学的根拠を再検証した結果、食事から摂取するコレステロールの量と、血液中のLDL(悪玉)コレステロール値との間に明確な因果関係が確認できなかったためです。

人間の体内にあるコレステロールの約7割から8割は、主に肝臓で自ら合成されています。食事から入ってくる量は全体のわずか2割から3割に過ぎません。さらに体内には恒常性(ホメオスタシス)という優れた調整機能が備わっており、食事からの摂取量が増えれば肝臓での合成が抑えられ、少なくなれば合成が増える仕組みになっています。つまり、健康な人が卵を食べたからといって、そのまま血中数値が跳ね上がるわけではありません。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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