北方謙三の現在と名作の系譜!大水滸伝の順番や名言の真相まで徹底解剖
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大水滸伝シリーズと並ぶ北方歴史小説の双璧が、全13巻で描かれた『三国志』です。従来の演義に囚われず、吉川英治版や横山光輝版とも一線を画す独自のアプローチで描かれています。
北方版『三国志』の最大の特徴は、曹操を冷酷な悪玉ではなく「先見の明を持った比類なき合理主義者」として魅力的に描き直した点や、呂布や関羽といった武将たちの内面にある孤独と矜持を克明に浮き彫りにした点にあります。無駄を削ぎ落とした研ぎ澄まされた文体により、合戦シーンの迫力と登場人物たちの息遣いがダイレクトに伝わってきます。
初めて北方作品に触れる読者には、この全13巻の『三国志』、あるいは南北朝時代の英雄を描いた『武王の門』や『破軍の星』といった単体完結作がおすすめ作品として最適です。いずれも北方ハードボイルドの遺伝子を受け継いだ、熱く切ない人間賛歌に仕上がっています。