下町ロケットの帝国重工は実在?モデル企業とスターダスト計画の真相
下町ロケットの帝国重工は実在?モデル企業とスターダスト計画の真相について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。
劇中で描かれたスターダスト計画の苦闘は、実際の日本の宇宙開発経緯と驚くほどリンクしています。
1970年代から80年代にかけて、日本の宇宙開発は米国からの技術導入(ライセンス生産)に頼っていました。しかし、重要な基幹技術にはブラックボックスが設定され、日本の思い通りの改良や商業打ち上げが制限されるというジレンマを抱えていたのです。そこから脱却するために開発されたのが、日本初の純国産ロケット「H-II」と、心臓部である一段目エンジン「LE-7」でした。
このLE-7エンジンの開発現場でも、劇中同様に液体水素の漏洩、燃焼時の激しい振動、バルブの破損など、幾多の過酷なトラブルと爆発事故が発生しました。当時の技術者たちが不屈の闘志でそれらを乗り越え、完全国産化を成し遂げた史実こそが、池井戸潤氏が描いた帝国重工のドラマの根底にあるリアルな熱源なのです。