歯が痛いのに虫歯じゃない?激痛の真相と受診すべき診療科

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「市販のロキソニンを規定量飲んでも全く痛みが引かず、怖くなって2錠、3錠と多量服薬してしまった」――これは、SNSの相談掲示板や医療相談ポータルに投稿される切痛な声の典型です。なぜ、歯科の痛み止めとして絶対的な信頼を置かれている非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が効かないのでしょうか。

ロキソプロフェンナトリウムなどのNSAIDsは、炎症物質である「プロスタグランジン」の生成を抑えることで鎮痛効果を発揮します。虫歯菌による歯髄炎や、歯周病菌による歯肉の炎症に対しては劇的な効果を発揮する一方で、神経そのものが物理的に過敏化している神経障害性疼痛(三叉神経痛など)や、血管の異常拡張を伴う神経血管性頭痛に対しては、薬理機序としてほとんど効果が望めません。

実際に、非歯原性歯痛を経験した患者の手記や闘病ブログには、痛みの辛さとともに「医療機関をたらい回しにされた精神的疲弊」が生々しく綴られています。

「最初は近所の歯医者へ行き、『虫歯ではないから様子を見ましょう』と言われました。しかし夜も眠れない痛みに耐えかねて別の歯医者へ駆け込むと、『神経が死にかけているのかもしれない』と神経を抜かれました。それでも激痛は止まらず、被せ物をした歯をさらに削られ、最終的には抜歯。歯を失ってもなお激痛が続き、大学病院のペインクリニックに辿り着いたときには発症から2年が経過していました」(40代・会社員男性の手記より)

この手記が示す悲劇は、決して特別なレアケースではありません。痛みの性質を理解せず、「痛い=歯を削って神経を抜けば治る」という短絡的な介入を行うと、痛覚過敏がさらに中枢神経へと固定化され、痛みが慢性化・難治化してしまう危険性があるのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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