999万円の家は本当に住めるか?総額のカラクリと後悔を徹底検証
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ネット上の掲示板やSNSでは、超ローコスト住宅の評判を巡って激しい議論が交わされている。「住んで10年経つが何の不満もない」という声がある一方で、入居直後から強い不満を抱く施主も少なくない。実際に建てたオーナーの取材や実際に建てた人の口コミを精査すると、後悔の火種はカタログには書かれていない「細部の仕様」に集中していた。
関東近郊で3年前に超ローコスト住宅を建築した30代の男性施主は、取材に対して次のように重い口を開いた。
「引き渡し当日、窓を開けようとして呆然としました。なんと網戸が付いていなかったのです。営業担当者に問い合わせると『網戸は全窓オプションでプラス15万円になります』と平然と言われました。さらに居室の照明器具、カーテンレール、テレビアンテナ、果ては屋外の立水栓やエアコン用の専用コンセントまで別料金。契約前の見積もりを細かくチェックしなかった自分の無知を呪いました」
施主たちが口を揃える999万円の家の後悔ポイントを分類すると、主に以下の3点に集約される。
- 遮音性能の決定的な不足:外壁や石膏ボードの厚み、断熱材の充填量が最低限のため、激しい雨の日はトタン屋根を叩くような雨音がリビングに響き渡る。幹線道路沿いでは大型トラックの走行音が室内まで筒抜けになり、ストレスを訴える声が目立つ。
- 温熱環境の過酷さ:夏場、2階の居室が温室のような酷暑となり、エアコンをフル稼働させても効きが悪い。冬場はフローリングから底冷えが這い上がり、暖房光熱費が以前住んでいた賃貸マンションの1.5倍に跳ね上がったというケースも散見される。
- 間取りとコンセントの不融通:規格プランのため壁の配置変更ができず、家具の配置が極端に制限される。コンセントの追加が1箇所につき数千円〜1万円単位で加算されるためケチった結果、タコ足配線だらけになり生活動線が悪化する。
一方で、満足している層の意見にも注目すべき事実がある。「最初から贅沢は望まず、余計な住宅ローンに人生を縛られたくなかった。浮いた毎月5万円のお金を家族旅行や子供の教育費、投資に回せている」「アパートの家賃を払い続けるより遥かに広く、自分の持ち家という精神的安定が得られた」という声だ。要するに、価格の限界をあらかじめ理解し、割り切った付き合いができているか否かが評価の決定的な分かれ道となっている。