マグマ大使の帝王ゴアの正体とは?昭和を震わせたトラウマの真実
マグマ大使の帝王ゴアの正体とは?昭和を震わせたトラウマの真実の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
ゴアという怪キャラクターに比類なき生命を吹き込んだ立役者が、昭和を代表する名声優・大平透氏です。後年に『ハクション大魔王』の大魔王役や『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造役、そして『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーの日本語吹き替えで知られる大平氏ですが、ゴアに対する思い入れは尋常ではありませんでした。
特筆すべきは、大平透氏が単に声をあてただけでなく、初期の撮影においては自らゴアの着ぐるみ(スーツ)の中に入り、スーツアクターとして現場で演じていた点です。重たく通気性の悪いラバー製の衣装に身を包み、視界も遮られた過酷なスタジオ環境の中で、自らの肉体を酷使してあの怪異な動きを表現していました。
「声と動きを完全に一致させなければ、本物の悪の威圧感は生まれない」という大平氏の職人気質が生み出した演技は、後に専任のアクターへ交代した後もアフレコを通じて作品全体を支配し続けました。あの低く響き渡る高笑いと冷酷無比な語り口は、大平透という怪優の情熱が生み出した奇跡の産物です。