ハケ一本で挑む超高所!東京タワー塗り替え現場の知られざる裏側
ハケ一本で挑む超高所!東京タワー塗り替え現場の知られざる裏側に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。
「スプレーで吹き付ければ一瞬ではないか」――誰もがそう思うかもしれない。しかし、風速数十メートルに達することもある東京タワーの上空でスプレーを使用すれば、塗料が霧状に飛散し、港区周辺のビルや住宅、通行人に甚大な被害を与えてしまう。何より、複雑に組み合わさったアングル材の継ぎ目やボルトの隙間に塗料を確実に行き渡らせるには、職人の手で圧力をかけながら塗るハケ塗り以外に選択肢がないのだ。
総面積数万平方メートルに及ぶ鉄骨を塗るために使用されるのは、超耐候性を備えた特殊塗料だ。何重もの下塗り・中塗り・上塗りを重ねることで、鉄の酸化を防ぐ強力な塗膜が形成される。足場の上で宙吊りになりながら、ミリ単位の塗りムラも許されない作業をこなす職人たちの集中力は驚異的というほかない。