沖縄で雪が降ったことはある?過去2回の観測記録と歴史的寒波の真相

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年間平均気温が23℃前後を推移する亜熱帯気候の沖縄で、なぜ雪が降る事態が発生したのでしょうか。気象学的に沖縄に雪が降る理由を分析すると、極めて稀な複数の大気条件が完全に合致した結果であることが判明しています。

通常、シベリア高気圧から吹き出す冬の季節風は、日本海を渡る際に水蒸気を取り込んで日本列島の日本海側に大雪を降らせます。しかし、太平洋側に抜ける頃には暖流である黒潮の影響を受けるため、沖縄周辺の海面水温(平年で21〜23℃前後)によって下層大気は常に暖められています。これが沖縄で雪が降らない最大の防壁です。

ところが2016年1月の記録的寒波では、上空約1,500メートル付近にマイナス12℃以下、さらに上空5,000メートル付近にはマイナス30℃以下という、北日本を覆うような強烈な寒気が急速に南下しました。黒潮による加熱が追いつかない猛スピードで極冷風が吹き荒れたため、上空の雲から落下する雪の結晶が地表近くの温かい空気層で完全に溶けきらず、名護市みぞれ観測詳細が示す通り「雨と混ざり合った状態」で地上へ到達したのです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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