男性の会陰部に痛みやしこり?放置厳禁の原因と受診科を徹底解説
男性の会陰部に痛みやしこり?放置厳禁の原因と受診科を徹底解説についての真相を徹底解説します。
会陰部に異変を感じた際、インターネット検索を通じて「クラミジアや淋菌などの性感染症(STI)にかかったのではないか」とパニックに陥る男性が少なくありません。しかし、ここには臨床上の大きな誤解が存在します。
実際のところ、性感染症の主徴は「尿道からの膿の排出」や「排尿時の激しい焼け付くような痛み」であり、会陰部単独の鈍痛や圧迫感として現れるケースは稀です。もちろん、尿道炎が悪化して前立腺へ細菌が波及する「細菌性前立腺炎」もありますが、外来を訪れる慢性前立腺炎の症状を抱える患者のうち、原因菌が検出される細菌性は全体の1割未満に過ぎません。残る9割以上は、細菌が存在しない「非細菌性(慢性骨盤痛症候群)」です。
それにもかかわらず、自己判断で個人輸入の抗菌薬(抗生物質)を乱用したり、複数の性病検査を繰り返して陰性結果に首を傾げたりする患者が後を絶ちません。原因が細菌ではない場合、抗生物質をいくら服用しても効果がないばかりか、腸内細菌叢を乱して全身の免疫バランスを崩すリスクすらあります。「菌を殺せば治る」という単純な図式にとらわれず、神経の興奮や筋肉の緊張、交感神経の過緊張という視点を持つことが、回復への決定的な転換点となります。