アゲハの幼虫はなぜ姿を変える?失敗ゼロで羽化させる育て方徹底解説

アゲハの幼虫はなぜ姿を変える?失敗ゼロで羽化させる育て方徹底解説についての真相をお届けします。

飼育初心者が最もパニックに陥りやすいのが、終齢幼虫の終盤に見られる急激な行動変化です。順調に葉をもりもり食べていた幼虫が、ある時突然葉を食べるのをやめ、下痢のような水っぽいフン(液状便)を排出することがあります。「病気になってしまったのでは」と慌てる飼い主が後を絶ちませんが、これはサナギになるための正常な生理現象です。

幼虫はサナギの中で一度自らの体をドロドロに溶かし、蝶の体へと再構成します。その際、体内に余分な水分や未消化の老廃物が残っていると腐敗の原因になるため、サナギ化の直前に体内の水分と排泄物をすべて一気に体外へ搾り出すのです。水状便を出した後の幼虫は、体がひと回り小さく縮んだように見えます。

体内を空っぽにした幼虫は、ケース内をせわしなく歩き回り、安全にサナギになれる場所(ワンダリング行動)を探し始めます。適当な場所を見つけると、自ら吐いた糸で足場とお尻を固定し、胸部をぐるりと帯糸で支えて頭を斜め上にした姿勢で完全に動かなくなります。これが「前蛹(ぜんよう)」と呼ばれる極めてデリケートな期間です。

前蛹になってから脱皮してサナギになるまでの約24時間は、幼虫の体内組織が劇的に変化している最中です。この時期にケースを揺らしたり、触って糸を切ってしまったりすると、脱皮が正常に行われずに死んでしまいます。動かなくなっても決して死んだわけではないため、絶対に触らず、静かに見守ることが鉄則です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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