家の中に羽蟻が大量発生?殺虫剤Ngの理由とシロアリ判別・駆除法
家の中に羽蟻が大量発生?殺虫剤Ngの理由とシロアリ判別・駆除法の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
家の中で見つかった羽蟻が「早急な駆除を要するシロアリ」なのか、それとも「木材加害性のない一般的な黒蟻の羽蟻」なのかによって、危機管理のレベルは180度変わります。実は、シロアリはアリ科ではなくゴキブリ目に属する昆虫であり、ハチ目に属する黒蟻とは身体構造が根本から異なります。
肉眼およびスマートフォンのカメラ拡大機能で即座に見分けられるポイントは「触角」「腰のくびれ」「羽の形状」の3点です。触角がまっすぐで数珠状に連なっているのがシロアリ、途中で「くの字」に折れ曲がっているのが黒蟻です。胴体は、胸部と腹部の間に細いくびれがなく直線的な寸胴であればシロアリ、蜂のようにギュッと引き締まったくびれがあれば黒蟻です。さらに羽については、シロアリは4枚の羽が全く同じ大きさと形状をしており網目状の薄い膜ですが、黒蟻は前羽が後ろ羽より明らかに大きくしっかりとした翅脈を持っています。
日本国内で住宅に直撃被害を与えるシロアリは、主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種です。ゴールデンウィーク前後の4月中旬から5月下旬、雨が降った翌日の晴れて気温が上昇した午前10時から昼過ぎにかけて屋内から飛び出した場合、その大半はヤマトシロアリです。体色が全体的に黒く頭部後方に黄色い首輪状の模様が見られます。加害速度は比較的ゆっくりですが、浴室や台所周辺など湿気が滞留する木材を蝕みます。
一方で、6月から7月の梅雨時期から真夏にかけての蒸し暑い夕方から深夜、照明の灯りに引き寄せられて大量出現する赤褐色の羽蟻はイエシロアリです。イエシロアリは自ら水を運ぶ能力を持ち、乾いた木材であっても屋根裏まで登りつめて家屋全体を食い尽くす脅威的な破壊力を持ちます。西日本から太平洋沿岸部を中心に猛威を振るってきましたが、気象変動による温暖化に伴い北上傾向が確認されているため、見逃しは許されません。