氷室京介の病気と引退の真相|耳の病状やLaでの現在と復帰の可能性
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氷室京介がファンの前に突如としてライブ活動休止の意向を明かしたのは、2014年7月の単独公演でのことでした。当時、ステージ上で吐露された「耳の不調」は音楽界に大きな衝撃を与えましたが、その直接的な病名として報じられたのが両側性感音難聴です。
感音難聴とは、音を感じ取る内耳の蝸牛(かぎゅう)や聴神経に障害が生じることで起こる聴覚障害です。特にロックミュージシャンが直面する音響外傷性の難聴は、長年にわたりステージ上の爆音やモニタースピーカーの強烈な音圧に晒され続けることで発症リスクが急上昇します。
公式ドキュメンタリー番組や特番インタビューにおいて、氷室京介本人は「左耳の聴力は30代前半からすでに悪化していたが、長年右耳でカバーしながら歌ってきた。しかし、頼みの右耳までトーン(特定の音域)が聞き取りにくくなり、重度の耳鳴りが重なったことで、自分のピッチ(音程)に絶対的な確信が持てなくなった」という趣旨の告白を残しています。
ミリ単位のピッチのズレも許さないストイックな表現者にとって、リズムや音程のモニタリングに狂いが生じることは、自身の美学に反する致命的な問題でした。耳鳴りが常時鳴り響く極限状態のなかで、オーディエンスに完璧な歌声を届けられないというプロフェッショナルとしての葛藤が、活動休止を決断させた最大の引き金となりました。