なぜ高松市美術館は人気?現代アートと漆芸の魅力・所要時間や割引を徹底解説
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全国に数ある公立美術館の中で、高松市美術館が特別な存在感を放ち続ける最大の要因は、徹底して研ぎ澄まされた収集方針にあります。その根底を支えるのは、「戦後日本の現代美術」「20世紀以降の世界の美術」「香川の美術(漆芸・金工)」という明確な3大コンセプトです。
なかでもアート関係者を唸らせるのは、高松市美術館の現代アートコレクションの分厚さです。1950年代の「具体美術協会」を率いた吉原治良や白髪一雄らの熱狂的なアクション・ペインティング、1960年代後半から70年代にかけて日本から世界へ波及した「もの派」(関根伸夫、菅木志雄など)の重要作、さらには草間彌生や横尾忠則らの代表作が惜しげもなく並びます。地方公立館でありながら、戦後日本美術史の決定的な転換点をオリジナルの名作で辿ることができる構成は、全国屈指のアーカイブと評されています。
そして、もうひとつの至宝が高松市美術館の香川漆芸コレクションです。江戸時代末期に玉楮象谷(たまかじぞうこく)が創始した讃岐漆芸は、彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)という超絶技巧を誇り、音丸耕堂や磯井如真、磯井正美といった数多くの人間国宝を生み出しました。高松市美術館では、これら伝統工芸の極致とも言える工芸品が、現代美術と同じ空間で独自の光を放っています。アバンギャルドな現代アートの挑戦精神と、何層もの漆を削り研ぎ出す緻密な手仕事の美学。この一見異質な二つの表現が交差する瞬間にこそ、鑑賞者の知的好奇心を強く刺激する引力が宿っています。