心臓移植の寄付はなぜ「おかしい」と言われる?億単位の真相を徹底解説

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日本で臓器移植が広まらない歴史的根源を辿ると、1968年に起きた札幌医科大学の和田寿郎医師による日本初の心臓移植手術、いわゆる「和田移植」に行き着く。脳死判定の不確かさや受給者選定の恣意性が問われ、刑事告発にまで発展したこの事件は、日本社会に脳死移植に対する激しいトラウマと不信感を植え付けた。この医療事故の影は数十年間にわたり、日本の移植医療の発展を足止めすることとなった。

その後、1997年に「臓器移植法」が施行され、2009年の法改正によって本人の意思が不明でも家族の承諾があれば脳死下での臓器提供が可能となった。さらに15歳未満の小児からの臓器提供も解禁された。しかし、文化的な死生観や医療現場のサポート体制不足により、ドナー登録数は依然として低迷している。国内の調整機関である日本臓器移植ネットワークを通じた臓器提供の件数は、欧米諸国と比較して桁違いに少ないのが実情だ。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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