日本人の7割が持つ「牛乳が合わない」体質の真実と最新の代替ミルク

今注目を集めている 日本人の7割が持つ「牛乳が合わない」体質の真実と最新の代替ミルクについて、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

なぜ人間は大人になると乳糖を分解できなくなるのか。その鍵を握るのが、小腸粘膜から分泌される分解酵素「ラクターゼ酵素」だ。

東京大学教授で生物学者の小林武彦氏をはじめとする進化遺伝学の研究者らは、哺乳類の生命設計において「授乳期を過ぎたら母乳離れをする」ことこそが本来の生物学的適応であると指摘する。本来、小児期を過ぎるとラクターゼ酵素の遺伝子スイッチは自然とオフになるようプログラムされているのだ。

数千年にわたる牧畜文化を持っていた北欧などの一部地域では、大人になってもラクターゼが分泌され続ける遺伝子突然変異が生き残りの優位性となった。しかし、米を主食とする農耕文化を中心に育んできた日本の歴史において、大人が乳糖を分解する能力を保持する必要性は全くいらなかったのである。PubMedに掲載された比較遺伝学の報告も、この歴史的・生物学的な必然性を明確に裏付けている。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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