美術で差がつく中学生の風景画!プロ直伝の入賞構図と水彩着色テク
美術で差がつく中学生の風景画!プロ直伝の入賞構図と水彩着色テクを徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。
風景をただの「物」の集まりとして見ている限り、絵に生命感は宿らない。ここで極めて有効な道標となるのが、美術史に名を刻む巨匠たちの眼差しだ。
印象派を代表する画家クロード・モネは、陽光の移ろいとともに刻一刻と変化する大気の表情を捉え続けた。モネの作品を見れば明らかなように、影は決して単なる「黒」や「灰色」ではない。日陰には空の青が反射し、木陰の地面には周囲の葉が反射した柔らかな緑や紫が混ざり合う。中学生の風景画で最も敬遠される「単調な黒っぽい影」から脱却するには、モネのように周囲の色が溶け込んだ影を見つけ出す観察眼が効く。
一方で、日本の自然が持つ湿潤な空気と静謐な心象風景を描き切ったのが東山魁夷だ。魁夷の風景画は、対象を過剰に描き込むのではなく、不要な夾雑物を削ぎ落とし、色数をあえて絞ることで見る者の心に深く訴えかける。緑一色に見える木々の中に、幾重もの微妙な階調を見出し、静寂な空間を構築するアプローチは、学校の校舎や地域の公園といった身近な対象を描く際にも大いに役立つ。「空気そのものに色を置く」という意識を持つだけで、平面的だった画用紙はたちまち奥行きを帯びる。