真言宗とは?空海が開いた密教の教え・即身成仏の真相と葬儀作法を解説
真言宗とは?空海が開いた密教の教え・即身成仏の真相と葬儀作法を解説に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
従来の奈良仏教や多くの大乗仏教では、気の遠くなるような長い年月(三劫と呼ばれる天文学的な時間)にわたって生まれ変わりを繰り返しながら修行を重ねなければ成仏できないとされていました。これに対し、空海が提示した教えが「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」です。
真言宗における本尊は、歴史上の人物である釈迦如来ではなく、宇宙の真理そのものを人格化した大日如来(摩訶毘盧遮那仏)です。真言密教の考え方では、この世界の森羅万象すべてが大日如来の命の現れであり、私たち人間も本来は大日如来と同一の仏性を備えています。
その潜在的な仏性を今この肉体を持った状態で現前させるための実践法が、以下の「三密加持(さんみつかじ)」です。
- 身密(しんみつ):手で特定の象徴的な形を結ぶ(印を結ぶ)。
- 口密(くみつ):口で仏の真実の言葉(真言・マントラ)を唱える。
- 意密(いみつ):心で本尊の姿や曼荼羅の世界を深く観想する(イメージする)。
身体・言葉・心の3つの働きを仏の境地と同調させることで、仏の力と自己の修行の力が一体となり、生きているこの瞬間において仏の境地を体現できると説かれます。
また、真言宗の寺院や信徒が日常的に『般若心経』を唱える理由もここにあります。空海は著書『般若心経秘鍵』の中で、般若心経を単なる「空(くう)」の哲学にとどまらず、大日如来の悟りの境地を端的に説いた密教の根本経典として再解釈しました。言葉の響きそのものに神秘的な力が宿ると捉えるため、熱心に読誦されています。