怪人赤マントの正体とは?昭和初期の事件と学校の怪談の真相に迫る
怪人赤マントの正体とは?昭和初期の事件と学校の怪談の真相に迫るの詳細について、専門知識を詳しくお届けします。
怪人赤マントという都市伝説の元ネタを辿ると、今から90年近く前となる1935年(昭和10年)から1940年(昭和15年)頃の都市部に行き着きます。発端となったのは、東京の深川や本所、さらには大阪などの市街地で急速に広がった「赤いマントを羽織った怪人が小学生を誘拐し、生き血を吸う」「カバンに子どもを詰めて連れ去る」という流言飛語でした。
当時の怪人赤マントは昭和初期のデマとして社会を巻き込み、小学校では集団下校が実施され、保護者が見回りに動くなど深刻な騒動へと発展しました。警視庁が公式に「デマに惑わされるな」と異例の警告ビラを配布したり、新聞各紙が「赤マントの正体は悪質なデマ」と大々的に報道したりするほどの社会現象となった記録が残っています。
日中戦争前夜の重苦しい世情や防空演習の日常化といった社会不安が下地となり、人々の無意識の恐怖が「得体の知れないマント姿の怪人」という形をとって具現化した典型的な都市伝説の発生例でした。