ピレネーのタイタニックが奇跡の復活!カンフランク駅の全貌
ピレネーのタイタニックが奇跡の復活!カンフランク駅の全貌にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
半世紀の廃墟期間中、カンフランク駅がオカルティックなロマンと歴史ミステリーの対象であり続けた最大の理由は、第二次世界大戦期の秘密作戦にあります。当時、中立を保っていたスペイン・ポルトガルとナチス・ドイツの間で、鉄鋼製造に不可欠な希少金属「タングステン」の密輸と、その対価としての「ナチスの強奪黄金(ナチゴールド)」の極秘輸送ルートとしてこの駅が中核を担っていました。
2000年、バスの運転手が駅構内で偶然発見した当時の機密輸送文書により、数百トンに及ぶ黄金がスイスからカンフランクを経由してマドリードやリスボンへ送られていた事実が歴史的に裏付けられ、国際的な大ニュースとなりました。同時に、この駅はユダヤ人避難民や連合軍兵士がナチスの占領下にあったフランスから脱出するための「希望の脱出口」でもあり、駅長や現地レジスタンスが命懸けで逃亡を支援したヒューマンドラマの舞台でもあります。
この重厚で陰影に富んだロケーションは映像関係者の創作意欲をも刺激し、名作映画『ドクトル・ジバゴ』(1965年)の撮影地として選ばれたほか、数々のサスペンスドラマやドキュメンタリーの映画ロケ地として世界的な知名度を獲得していきました。