棒針編みの引き抜きはぎ完全解説!つっぱり解消と綺麗な仕上げ技
棒針編みの引き抜きはぎ完全解説!つっぱり解消と綺麗な仕上げ技に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。
引き抜きはぎが最もその真価を発揮するのがセーターの肩のはぎ方(棒針)です。着用時に袖や身頃の重量がすべて集中する肩ラインは、伸縮性を持たせすぎると着ているうちに肩先が落ちてシルエットが崩壊します。引き抜きはぎで強固な骨組み(伸び止めライン)を作る設計は、テーラードの肩芯に近い役割を果たします。
引き抜きはぎを施した肩の接ぎ方において、表側を綺麗に仕上げる方法にはプロならではの技術的な工夫があります。
・引き返し編みの段消し目と重ねる際の処理:肩下がりの引き返し編みを行った段消しの目同士をはぐ際は、巻き上がった掛け目と本体の目を正確に1組として捉え、手前と奥で拾う目数が完全一致していることを事前にクリップ等でマーキングして確認します。
・糸割れを徹底的に防ぐ:かぎ針を差し込む際、撚りの甘い毛糸の繊維を割ってしまうと表側に余分な遊び糸が露出し、仕上がりのラインが歪みます。針先を深く差し込みすぎず、目のループの中央をクリアに貫通させることが美しい仕上がりの決め手です。
・仕上げのスチームアイロンワーク:接ぎ終わった後、編み地の裏側から浮かしアイロンでたっぷりとスチームを当て、手で軽く形を整えて平らな状態で完全に熱を冷まします。スチームの熱と蒸気によって鎖目の偏った張力が均等に分散され、表側の溝が消えて美しい一直線のラインへと昇華します。