フルカラーとは具体的に何色?RgbとCmykの違いと印刷の盲点
フルカラーとは具体的に何色?RgbとCmykの違いと印刷の盲点に関するポイントを詳しくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。
ネット上のデザインフォーラムや印刷解説記事の中には、「最新のデジタル印刷機ならRGB入稿推奨」「解像度さえ高ければCMYK変換しても色は変わらない」といった誤った言説が散見されます。現場の検証データから、これらの誤解を正していきます。
誤解1:最新印刷機ならRGBの蛍光色もそのまま刷れる
これは完全な虚偽です。「RGB入稿可能」と謳う印刷会社の多くは、印刷機の手前にあるRIP(ラスタライズ処理システム)内で、自社プロファイルを用いてCMYK(または広色域インキ)に自動変換しているだけに過ぎません。印刷機が吹き付けるインキがCMYKである以上、物理的な色域の限界を飛び越えることはできません。発注者自身がPhotoshopやIllustrator上で変換結果を確認(ソフトプルーフ)しておかなければ、意図しない色化けを容認することになります。
誤解2:ブラックは「C100%+M100%+Y100%+K100%」にすれば最も濃く刷れる
いわゆる「4色ベタ(総インキ量400%)」の罠です。CMYKの数値をすべて最大にすると、紙が過剰なインキを吸い込んで乾かなくなり、裏移り(前の紙の裏側にインキが付着する現象)や紙詰まりを引き起こします。深みのある黒を表現する「リッチブラック」を作る場合でも、C40% M40% Y30% K100%程度(合計総インキ量210〜250%前後)に抑えるのが現場の厳格な鉄則です。
誤解3:高解像度(600dpi以上)にすれば色合いが鮮やかになる
解像度は「画像の精細さ・キメの細かさ」を決定する指標であり、再現可能な「色域(色の鮮やかさ)」とは一切関係がありません。カラー商業印刷に必要な解像度は原寸で300〜350dpiで十分であり、無駄に解像度を上げてもデータ容量が肥大化してエラーの原因になるだけです。