子どもの耳垢がすごい!溜まる原因と耳鼻科受診の目安を徹底検証

今注目を集めている 子どもの耳垢がすごい!溜まる原因と耳鼻科受診の目安を徹底検証について、多角的な視点を整理して公開しています。

子どもの耳の中に溜まった黒褐色や黄褐色の大きな塊を見て、「手入れを怠っていたのではないか」と自責の念に駆られる保護者は珍しくありません。しかし小児の耳垢が大量に見える背景には、小児特有の解剖学的・生理学的な理由が存在します。

子どもの外耳道(耳の穴から鼓膜までの管)は成人よりも圧倒的に狭く、かつ皮膚が非常に薄くてデリケートです。同時に、新陳代謝が極めて活発であるため、剥がれ落ちた角質や分泌される皮脂の分泌量が成人と比較して格段に多くなります。わずかな分泌物でも、狭い外耳道の中ではすぐに「穴全体を塞ぐほどの塊」として視認されてしまうのです。

そもそも耳垢には、耳垢の自然排出の仕組みが本来備わっています。外耳道の皮膚は、鼓膜の中心部から外側に向かってベルトコンベアのように移動する「自浄作用(マイグレーション)」を持っています。さらに、母乳を飲む際や食事の咀嚼(そしゃく)、あくびや発声によって顎関節が動くことで、奥で発生した耳垢は自然と外耳道の入口へと押し出される構造になっています。

また、体質による湿性耳垢と乾性耳垢の違いも大きく関係しています。日本人の約84%はカサカサした乾燥型の耳垢(乾性耳垢)ですが、約16%はアポクリン腺からの分泌物が多いアメ状・キャラメル状の湿った耳垢(湿性耳垢)です。特に湿性耳垢の子どもの場合、分泌物が粘着性を持つため外耳道の壁に付着しやすく、自然排出される過程でホコリや角質を巻き込んで雪だるま式に巨大な塊を形成しやすい傾向があります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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