溶接で目を焼く激痛はなぜ夜中に?電気性眼炎の治し方と応急処置
溶接で目を焼く激痛はなぜ夜中に?電気性眼炎の治し方と応急処置についての真相を徹底解説します。
アーク溶接で目が焼ける根本的な理由は、溶接アークから放射される波長200〜315nmの強力な紫外線(UV-CおよびUV-B)が眼球表面の「角膜上皮細胞」を広範囲に破壊するためです。太陽光による日焼けと同様に、紫外線被曝による細胞のアポトーシス(細胞死)と炎症反応には時間差が存在します。
作業中に強い光を浴びても直後は角膜表層の神経が麻痺しているか、あるいは細胞の壊死反応が進行段階にあるため、作業直後は軽度の違和感程度にとどまります。しかし、被曝から約6〜12時間が経過すると、脱落した角膜上皮の下にある知覚神経(三叉神経第1枝)がむき出しになり、まぶたの裏側と擦れ合うことで耐え難い異物感、激しい眼痛、羞明(まぶしさ)、大量の流涙が一気に噴出します。
厚生労働省の労働衛生基準関係資料においても、電気性眼炎は溶接作業者特有の急性職業病として注意喚起がなされており、「わずか数秒間の直視・チラ見」であっても裸眼や遮光不足の環境では十分な被曝量に達することが確認されています。