地震雲とは本当に大地震の前兆?気象庁の見解と噂の真相を徹底解明!

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オカルト情報やSNSのまとめサイトで「代表的な地震雲」として紹介される形状は、気象学的にはすべて大気力学の法則に従って自然に発生する雲として完全に説明が可能です。ネット上で不安視されやすい代表的な雲のタイプと、気象学的な正体、見分け方の基準を整理しました。

俗称・噂される形状気象学上の正式名称・正体発生メカニズム・科学的特徴編集部の見解・見分け方帯状雲(たいじょうぐも)巻層雲、高層雲、長時間残存する飛行機雲上空の強いジェット気流や、湿度が非常に高い大気層にジェット機が通過した際に発生風に流されてゆっくり形が崩れる場合は100%通常の気象。天気が下り坂のサイン断層雲(だんそうぐも)温暖前線や寒冷前線に伴う層積雲・層雲の境界性質の異なる冷たい空気と暖かい空気がぶつかり合い、水平方向に明瞭な雲の切れ目が生じる空が直線でスパッと割れて見えるため不気味だが、前線通過に伴うごく日常的な大気構造放射状雲(ほうしゃじょうぐも)すじ雲(巻雲)、遠近法による波状雲上空の並行した気流に沿って発生した雲が、地上の観察者から遠近法によって一点から広がるように見える「震源地を指している」と誤認されやすい典型例。平行線が地平線で交わって見える目の錯覚肋骨状雲(ろっこつじょうぐも)波状雲(はじょううん)、うね雲大気の上層と下層の風速や密度の違いにより「大気波」が発生し、波の山部分だけに水蒸気が凝結する魚の骨やあばら骨のように並ぶが、空気の波立ちによる自然現象。低気圧の接近時に頻出竜巻状・柱状雲垂直に上昇する飛行機雲、消散期の積乱雲航空機が急角度で高度を上げている際の後方軌跡、または強い上昇気流によって局所的に直立した雲地上から見上げる角度によって天を突く柱に見える。フライトレーダーアプリ等で航路と完全一致する

特にSNSで最も騒がれやすいのが飛行機雲(コントレイル)との見分け方です。「飛行機雲はすぐに消えるが、地震雲は何時間も空に残り続ける」という言説がネット上で信じ込まれていますが、これは気象物理の初歩的な誤解です。上空1万メートル付近の大気が乾燥していれば飛行機雲は数十秒で蒸発して消えますが、大気が冷たく湿っている(過飽和状態の)場合、エンジンの排気ガスに含まれる微粒子を核として周囲の水蒸気が凍りつき、飛行機雲は何時間も消えずに風に流されて太く広がり続けます。翌日に雨が降るような気象条件では、消えない飛行機雲が何本も帯状に残ることはごく自然な現象なのです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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