妊娠9週の壁を乗り越える|流産確率の変化と心拍確認後の真相
妊娠9週の壁を乗り越える|流産確率の変化と心拍確認後の真相を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
妊娠9週は、胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の血中濃度が生涯で最も高くなる時期と重なり、「つわりのピーク(9週前後)」を迎える妊婦が非常に多くなります。吐き気、特定のにおいへの嫌悪感、極度の倦怠感や眠気など、日常生活を送るのも困難な状態に陥ることが珍しくありません。
一方で、SNSや妊活コミュニティでは「昨日までひどかったつわりが突然消えた」「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)の兆候ではないか」とパニックに陥る相談が後を絶ちません。稽留流産とは、出血や下腹部痛などの自覚症状がないまま子宮内で胎児の発育が停止してしまう状態を指します。
しかし、つわりの症状には日内変動や数日単位の波があります。「ホルモン受容体の慣れ」や「自律神経のバランス変化」によって、何の前触れもなく数日間症状が軽くなることは医学的に日常茶飯事です。つわりが軽くなったこと単体で流産を決定づける医学的根拠はありません。
警戒すべきは、「鮮血の出血」と「持続的かつ強い生理痛のような腹痛」が同時に起こる場合です。少量の茶色いおりもの程度であれば子宮頸部のびらん等による一時的な出血のケースも多いですが、下腹部の強い張りや鮮血が続く場合は、夜間や休診日であっても躊躇せずかかりつけの産婦人科へ連絡を入れるべきです。