一卵性双生児のDnaと指紋は同じ?二卵性との違いと確率の真相
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法医学やサスペンスドラマの題材として語られる「完全犯罪は可能なのか」という疑問に対し、科学は明瞭な回答を出しています。まず一卵性双生児のDNA一致についてですが、警察の鑑識捜査で一般的に用いられる標準的な「STR型検査(簡易的なDNA鑑定)」では、2人の塩基配列の差異を検出することは極めて困難です。そのため、簡易鑑定のレベルでは実質的に「一致」と判定されます。
一方で、一卵性双生児の指紋が違う理由は、指紋の形成プロセスにあります。指紋の隆線パターン(渦巻きや弓状の模様)は、受精卵の遺伝情報だけで作られるわけではありません。妊娠10週から16週頃にかけて胎児の指先が形成される際、子宮内での羊水の対流、指先が羊膜に触れる物理的な圧力、胎動、局所的な毛細血管の血流差といった「子宮内環境の微小な物理的ストレス」によって個別に刻まれます。したがって、たとえDNAが同一であっても、指紋は世界に1つだけの固有パターンとなり、生体認証を欺くことは不可能です。
なお、一卵性双生児の血液型は、ABO式・Rh式ともに原則として100%同一です。骨髄移植を受けた場合や極めて稀な血液キメラ現象を除けば、一方の血液型がA型でもう一方がO型になるような事態は起こり得ません。