名古屋城の現在地と木造復元|本丸御殿・金シャチ・観光完全ガイド
名古屋城の現在地と木造復元|本丸御殿・金シャチ・観光完全ガイドを徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
「天守閣の中に入れないなら、見学の魅力が半減するのではないか」という懸念を抱く方もいるかもしれません。しかし、現在の名古屋城観光の主役は、約10年の歳月と総工費約150億円をかけて2018年に完全復元された本丸御殿です。かつて近世城郭御殿の最高傑作として国宝に指定されていた空間が、現代の名工たちの手により当時の素材・技法そのままに蘇っています。
本丸御殿内部の最大の見どころは、狩野貞信や狩野探幽ら一流絵師が手掛けた障壁画の復元です。現地に足を踏み入れると、厳選された国産の木曽檜(ひのき)が放つ芳醇な香りに包まれます。来訪者を圧倒する代表的な部屋は以下の通りです。
- 玄関・表書院:勇猛な虎や豹が描かれた「竹林豹虎図」が金箔の上に広がり、訪れた他藩の使者を心理的に威圧する空間設計。
- 対面所:藩主が身内や家臣と私的な対面を行った場所で、風俗画や四季の風景が穏やかな筆致で描かれた格式高い間。
- 上洛殿:三代将軍・徳川家光が京都へ向かう途中に宿泊するためだけに増築された、御殿内で最も豪華絢爛な空間。天井の格式高い格天井や彫刻欄間は圧巻の一言。
観光における所要時間の目安としては、本丸御殿の内部鑑賞だけでじっくり見れば約45〜60分を要します。城内全体の散策、二之丸庭園の鑑賞、石垣の見学を含めると、トータルの滞在時間は約90〜120分を見込んでおくのが理想的です。